東京のお父さんのOHさんから「武蔵野うどんを知ってるか」と手紙が来たのは先々月。新聞に吉祥寺のうどん屋の「武蔵野うどん」が紹介されていたそうな。私は、2年前に雑誌・多摩らびでたっぷりと武蔵野うどんを取材をさせてもらう機会があったので、これは出番だなと、OHさんを案内することにした。
場所は、時々おじゃまする三鷹のうどん屋「小町」。本日決行。
カウンターに並んで仲良くうどんをすすりながら、OHさんがかつて(日活で組合活動をしていた時代)にうどん屋をやっていたことを知る。組合が運営する屋台のうどん屋で、四国出身のリーダーがいたのでさぬきうどん。池袋の路地裏や、競艇場などに出ていたとのこと。映画監督のプロフィールに「うどん屋」があるなんて。さすが、深い。
その後、たかねにご案内して、たいやきと日本茶でおしゃべり。
「いとこ煮はどうしていとこ煮というか」と聞かれて「かぼちゃと小豆がいとこだから」と答え「まったく。どうしようもないな」とあきれられた。OHさんが調べたところによるともともと野菜と小豆の煮物が「いとこ煮」で煮えにくい野菜から追々入れていくから、追々を「甥甥」にひっかけて「いとこ煮」になったという。私は植物学的にかぼちゃといとこがなにかしら血縁関係にあると見ていたんだけれど。
気になって帰りに図書館で調べたら、OHさん調べが有力だった。全国津々浦々、たかがいとこ煮されどいとこ煮。大阪では煮物としておかずなんだけど、東北ではお汁粉のようなもの。
それで、全国いとこ煮めぐりをしなければと思うのだった。
おみやげに、たいやき2匹+うちのルッコラ+枝付きとうがらし+多摩らびの武蔵野うどんの記事がある号を手渡して、OHさんとデート無事終了。