銀座シネスイッチ金曜日レディースDAY=900円にお世話になって『海角七号 〜君想う、国境の南〜』を観た。台湾で大ヒットした作品だ。60年前、日本と台湾に離ればなれになり結ばれなかったせつない恋物語がベースにある。出演者でも日本人女優・田中千絵さん(台湾在住)、歌手の中孝介さんが大切な存在になっている。どんくさくって気はずかしくなるようなシーン、プッと笑ってしまうシーンも多いのに、胸がキュンキュンとして泣けて泣けて。挿入歌の♪野ばらがとてもいい。
「キミのような観客ばかりだと監督は楽でいい」ときむさんによく言われるが、今日もまったくその通りだと自負した。
泣いた分、水分補給しなくっちゃと、帰って即ビール。
祖父の操さんは台湾が好きだった。貿易の仕事の目的だけでなく、日本語が通じること、あちらに友達がいることもあって、しょっちゅう通っていた。いっしょに行きたかったなあ。たしか最後の外遊も台湾だったような。あれは何歳の時だったろう。台湾のどこに行ってどんなものを食べていたんだろう。今となっては知る手がかりがない。