千石駅から徒歩5分ほど。白山通りにある手漉き紙専門店「紙舗 直」さん。本の補修に使う和紙を買いに行った。木と紙からなる店内に一歩入ると、紙のにおいが立ちこめる。お店の人に「紙のにおいがしますね。紙って甘いにおいなんですね」と言うと、「糊や、紙を染めている柿渋のにおいも混ざっていると思いますよ」。目をとじると、土と草とでんぷんが浮かんできた。
「和紙」とひとまとめに言うが、それはそれはすーごい種類がある。同じグラム数でも材料や漉き方で透け感が違うし、張りも違う。それぞれの紙に適した用途があるのだ。触ったりアドバイスを受けたりしてこれが合うだろうなあというところまで選べるが、正直、使ってみなくちゃわからないというのが本音。いくつかの種類を購入。
「紙舗 直」の和紙は、国内だけではなく世界各地の有名な博物館や美術館、図書館で使われていて、本の修復は日本の和紙なくしてはできないのだ。日本が誇れる大切な手仕事。
店内は撮影ができないので、外観だけ。