大鹿村へ行ってきた。南アルプスの赤石山脈に見守られるようにある村。山があって、川が流れて、田んぼや畑があって、古い神社があって、ゆっくりとした時間がある。夜は暗くて、静かで、怖い。自然が近いから、晴れも雨も曇りも、からだに近い。ここで、金環日食の朝を迎えた。起こしてくれたのは、にわとり。一番鶏がコケコッコーッと鳴いたのが3時半すぎ。これが自然のサイクルの朝なんだと実感。夢うつつでいると、二番鶏も、三番鶏もすこぶる元気な鳴き声で、負けないぞとふとんをかぶった私が降参して5時半くらいに起きるまで鳴き続けた。めがねの持ち合わせはないけれど、いざキンカンだ! 空が広くみえる近くの小学校へと散歩。校庭には全校児童20名くらい?と先生や親が出て、空を見上げている。空には雲がかかる。しばらくすると、先生が空を手で大きくあおぎだした。雲を追い出そうというそのようすに笑ってしまったが、本当に雲が動いて、薄曇りの中に太陽が出た。私は、体育館の遮光ガラスに映ったの一瞬みて、写真におさめて、満足。よかったよかった。天体の不思議を見なさいよ、寝坊はだめよ、と起こしてくれたにわとりさんの生みたて卵で朝ごはん。