愛用のリコーのお利口さんなカメラが、春先からアホになっていた。マクロズームのピントが合わないのだ。困ったことがあれば銀座にあるリコーのサービスセンターへ持ってみてもらっていたのに、サービスセンターの場所が埼京線の「浮なんとか」という駅近くに移転してしまい、アクセスが悪くなってつい先送りにしていたのだ。が、1週間くらい前から全体的にピントが合いにくく、仕事で使うにはもう限界!
原稿だけじゃなく、写真撮影も自分でするという仕事が急増しているので、こんな素人でもカメラは商売道具。焦ってその「浮なんとか」へわざわざ行った。暑い暑い夏の午後。不慣れな埼京線に乗り、えっちらおっちら。たどりついたリコーさん、お姉さんのすごくていねいな対応にほっとする。こうこうしかじかでという私の話しを聞いてくれて、「技術者が今いますので少々お待ちください」と裏へ。今週中に修理できるといいなあと願いつつ、陳列してある古いカメラを眺めながら待つことおよそ3分。「お待たせいたしました! お客様、設定がマニュアルになっているのをご存知でしたか?」 は??? オートのはずですが、、、「いえ、マニュアルになっていましたのでピントはご自身で合わせていただかないと、、、」 そりゃそうです。しかし、は??? 「レンズ内部も今きれいに清掃して、設定をオートにしましたら、マクロズームもきれいにピントがあります。ほらみてください〜」 は??? ということは、春からずっとマニュアルになっていて、ピントが合わない合わないと困っていたの、私?
赤面することなく、ただ冷静にことの自体、つまり「アホな自分」を受け止めた。はい、しっかりと受け止めて抱きしめて、リコーさんに深々、礼。リコーさんはやはり本当にお利口さん。アホは私。
アホ記念に、あえて恥ずかしい写真を。花小金井の小さなオステリア。冷たくてプルプルのタコのテリーヌ。今度はきれいに撮影いたします!