ときどき通る道。グレーのかわいい猫がいるなあと思って通り過ぎた。その直後、電信柱の貼り紙が目に飛び込んだ。「迷い猫探しています。27日から行方不明で云々、高齢で云々、病気があって云々、アメリカンショートヘアーの、、、」 じぇじぇ! 今のあの子ではないか? すぐさま戻って確認すると、やはりアメショーちゃん。近寄って、抱っこを試みると、すぐさま抱かしてくれてた。いいこいいこ、よしよしよし。再び電柱の貼り紙に戻って連絡先に電話した。電話の向こうはおばあさん。「猫、今抱っこしています!」と言うと、喜びの声がした。待ち合わせ場所でおばあちゃんの気配を感じると、のどをぐるぐる鳴らした。ああ、よかったよかった。おばあさん、杖をついていて、今朝も1時間ほど探しまわったけど見つからなくてと。よほど心配だったんだろう、うれしそうだった。よかったよかった。
お礼なんていらないのだけれど、お礼が届いた。おばあさんのお店の商品、駄菓子が山ほどと、ビール券とアイスクリーム券。袋にはのし紙がかかってて、「佐藤ベル」とあった。
ベルちゃん! 元気でいてね。