埼玉の和菓子屋さんへ。スイーツ取材、洋ものだけじゃなくて、和もあり。3〜4年前に一度訪ねて社長と少し話したので、会うのは2度目。50代半ばの男の社長、若返っていて驚いた。すっきりお痩せになって健康的な感じ。やはりすっきりとした体型というのが大切なポイントだと思う。最初に冷たい緑茶と平べったい大福のようなお菓子を出してもらい、その後再び、もうちょっと濃い緑茶と水ようかんが出てきた。どちらも、遠慮なくペロリといただきました。これがもし洋のケーキ類だったらちょっと遠慮申し上げたくなるのだろうけど、和菓子はあと2つはいけるなあ。
埼玉のまちの和菓子屋さんとして30年前に店を構えてしばらくして、合成着色料使用をやめ、ベーキングパウダーをやめ、外麦をやめと、できるだけ自然な材料でつくるようになって、そういう「特殊なこと」をしていると、最初雑誌の取材がきた。それを読んだ食ジャーナリストから取材があって、まっとうな生協から卸しの依頼があって、、、とまたたくまに広がったそうな。「特殊な人の世界は狭い」と社長。通販と生協や自然食宅配への卸しの売り上げがだんだん上がり、去年はじめて店売りよりそっちの方が上回ったと。これからますます店売りはだめになっていき、ネット商売がもっと良くなっていくだろうと見込んでいた。この状況を「嬉しくもあり、悲しくもある」と、顔がふとさみしそうになった、正直な社長だ。
三鷹のいつもの豆腐屋さんの斜め前にあった和菓子屋さんが、今年になって店をたたんだ。奥さんがなくなって、おじさんがひとりで続けて、娘さんがときどき手伝いに来ていたのだけれど、やめられた。きっと昔は、甘いものが必要な時は和菓子に買いに走ったけど、今はケーキ屋もあるしスーパーもコンビニも。まったく選択肢がありすぎる。秋に食べたくなる「栗蒸し羊羹」「芋ようかん」が今年はもう食べられないんだなあ、さみしくなった。
写真は「ミニどら焼き 白」。北海道の秋*さんの銀手亡(白いんげん豆)をつかっている白あんがたっぷり〜。帰宅後、これと生菓子1つを食べたから、きっちり「あと2つ」。ちょうどいい。