有馬温泉みやげ、懐かしの「炭酸せんべい」。小学生の頃、有馬温泉好きの祖父母にくっついて、よく行った。日帰り温泉の施設だったと思うのだけど「有馬保養センター」と言った。赤茶色のお湯で、タオルを入れると染まる、いかにも効きそうな濃いお湯。朝からでかけて、お昼に食堂でオムライスを食べて、座敷の休憩室でのんびり過ごす1日。そして、帰りに必ず、絶対に必ず買ったのがこの「炭酸せんべい」だ。赤い缶、記憶といっしょ。炭酸せんべいって、小麦粉を炭酸水でこねているから名付けられたのかなあ。
今日はなんだかしんみりと、死んだじいちゃんや、避難中のフミコさんのことを考えていていた。そんなところに絶妙のタイミングで届いた炭酸せんべい。食べてシュワっとする炭酸せんべい。まるで、哀愁の小道具。