昭島ロケハン。目的のお寺に向かってずんずん歩いていたら、進行方向を遮るものあり。ありゃまあ、どげんしたっと?とずっこけた。歩道に桜の木がどかん。先にあっただろう桜の木を優先したのは正しい。切らなかった昭島市はエライと思う。
大阪のフミコさんが、Mのおばさん宅でしばらくお世話になることになり、今日、小さな引っ越しをした。その方が落ち着くだろうと少し安心。
きむさんが私に聞いて来る。
「Mのおばさんって、フミコさんのお世話、大丈夫かな?」
思わず吹き出す。きむさんはMのおばさんを知らないから当然の質問だけど、はっはっは〜。Mのおばさんというのは、フミコさんのお姉さんで、今年96歳。おじさんが亡くなってからはずっとひとり暮らししている。クリーニング店を経営していたが、引退してからは、編み物の先生。自分でごはんもつくって、好きな銭湯にも通う、フミコさんよりも達者な方だ。
Mのおばさんとフミコさんと、いったいどんな日々が待っているのやら。
とまあ笑い話のようだけど、まだまだ笑えないなあ。問題はこの桜の木のように進路を遮断し続けていて。
はみ出て飛び出て、ゆっくりと遠まわりをするしかない。