私のことを「前の会社の先輩」と呼ぶようになった木の家具屋さんは、長期通うことになる現場でまず先にやることは、現場の前に休憩用ベンチをつくることだそう。
高円寺でカフェをつくっていた時は、店先でベンチに座って休憩してたら、昼間にまちを歩いているおじいちゃんおばあちゃんに「カフェができるの?楽しみだわ」とか「私のまちにカフェをつくってくれてありがとう」とか声をかけられたと言う。
「これが、東京都内の特徴。何でもウエルカムで高齢でも好奇心旺盛な人がいっぱいいる」と後輩。東京都下、先日は西国分寺ではどういうことになるかというと、ベンチはしらんぷりで「駐車違反の車があるよと警察に通報されちゃう」と。
かなり極端だけれど、言えてる部分が大いにあって、なるほどなと思う。
大阪だったら、通行人に、ベンチ占領されちゃうかもね。そんで、もっとつくって〜とか頼られちゃう。
写真は「後輩」に教えてもらいながら取材でつくった小さな棚。板はホームセンターで買ったものだが、縦の棒は木の枝で、廃材回収業者の現場からいただいてきたもの。「枝ならそこへ行けばあるかも」とA造園のFさんに教えてもらったそこは、次から次へとトラックやゴミ収集車がやってきて、どっさり木の枝などを捨てて行く場所。社長も息子もいい人で、3日前までに連絡しておくと、必要な木を見繕って取り置いておいてくれるそうな。
「家一軒分の木、頼んますっ」って? いくら大阪人でもそこまでは言わないよ。