妹から届いたパンの写真。11月に再オープンするお店でパンをメニューに入れようと目下研究中とのこと。妹が小さな台所でパンをつくる姿を見て、母はきっとにこにこしているだろうな。なんてったって、うちらはパン屋の娘なのだ。
母は、42才で脱サラをして、飛び込みでとあるパン屋へ修行に行き、あれよあれよという間に自分の店を開いた。その時、私は社会人1年生で、店はほとんど手伝わなかったが、「母、パン屋なんです!」は私のプロフィールのひとつとなり、今でも「母は元パン屋なんです」と話すことがよくある。箱入り娘のお嬢さんのはずなのに、脱サラで商売はじめるパワーは、見習うべきことがたくさんあるとつくづく思う。そして、「妹はバーやってるんです」も私のプロフィールのひとつ。「実家に帰れば生ビールがある」も自慢。再オープンはまだ先だけど、もう夏だし、晩秋なんてすぐにやってくるさ。