茨城県石岡市の小さな農園からお手紙が届いた。今月から野菜を送ってもらうことになっていて、その前の確認というか、農園主が自身の考え方や注文の方法についてを書面でくださったのだ。文章は3年前、就農するときに書かれたもので、「現在も変わっていません」と添えられている。結びのことばは「畑を見にきてください」。最初にお電話した時も、メールでやり取りした時も同じ結びのことばだった。ふと「初心」ということばがよぎって、私が今の仕事をはじめた時のことを思い出す。きちんと書いてはいないけど、忘れていない。東京へ来たときの小さな志とつながっていて、あまりにも漠然として恥ずかしい。そしてかなっていない。ということは、まだまだ力を出して歩けよということだ。農園に行きたいな。日本の伝統、習慣、風土を意識してただ単に無農薬だとか無化学肥料とかではなく、昔ながらの栽培方法の畑ってどんなだろう。畑も見たいし、家族の犬にも会いたい。
今年度の「初心」というか、4月から新しくはじめたいことのふたつめが、もうすぐかなう。
郵便局の近くのカモミール、今年はちょこっとだった。そして、撮影した翌日、すべて刈り取られていた。「あー、昨日撮ってよかった」と心底思った1枚。