最近、続けて、同じ話題で盛り上がることがあった。若い男子が自分の妻のことを誰かに言うとき「嫁」といい、女子が夫のことを「旦那さま」とよく言うけど、おかしいよね!? という話題だ。ウケ狙いでわざと言ってるの?と思うこともあるけれど、ウケ狙いではなく、文章の中でも普通に「うちの嫁」「うちの旦那様」って書いたりしている。もしかしておかしいことに気付いていない?
もうひとつ「奥様」もあり得ない。極端に言うと、奥様は差別用語のひとつでしょうが。が、以前、原稿に妻のことを「おつれあい」と書いて、取材対象の方に原稿確認していただいた時、「おつれあいって何ですか? わからないので、奥様と書いてください」と妻から連絡があったのだ。ということは、自分で自分のことを奥様だ思っているということでしょう。たしかに、世代によってギャップあり、いろいろだと思うけれど、奥様はやっぱりおかしい。聞きたくないことば。
私は、名前やニックネームで呼び合いたいと思う。名前で呼ばれるってとってもうれしいもの。先日ごはんを食べたお店で、カメラケースと帽子を忘れた。酔っぱらいは気付かずに店を出て、帰路で出会った犬に触らせてもらったりしてとぼとぼ歩いていると、背後から「かずえさーん!」。私を呼ぶ声が聞こえた。え?私? 振り向くと、忘れ物を届けるためにお店のかわいいスタッフが追いかけてきてくれたのだ。彼女に名前を呼んでもらえたことがなんだかうれしくて、しあわせな気持ちになった。名前で呼んでもらえるって、本当に心地良い。
チングルマ。花は白くて、写真は花が終わった後、花柱が羽毛みたいにふわふわ伸びたところ。8月最終週@白馬大池 いずれ羽毛に実がついて飛んでいく。小さいこどもが持つ風車「稚児車」に似ているところから名付けられた。花の名前も覚えて、呼ぼう。「チングルマちゃん、かわいいね」。