26年前、「女性のための編集者学校」に通うべく上京した。マガジンハウスの『クロワッサン』の小さな記事をたよりに応募して東京行きの切符を手にしたのだった。その編集者学校でつながった仲間と雑誌を立ち上げようとしていた頃があった。雑誌のタイトルは『たまご』。毎週金曜日に高田馬場にあったあじとに集まって編集会議をしたっけ。毎日が新鮮で、ただただ夢を追いかけていた。
写真は、たまご。たまごはたまごでも、まだ、産まれる前のたまごのたまご。殻はない。たまごの殻って一番最後につくられるということを、この料理を食べるまで知らなかった。きれいな自然色の、千葉県三芳村(旧)の放し飼いの鶏のたまご。思わずコケコッコー!と、うたいたくなる素直で元気なお味。
ぷりんぷりんの、はじけるいのち。
キアリ@西国立のひと皿より。