バスとまちづくりについて、バスの専門家の先生にインタビューする機会にめぐまれた。ときどきバス子を自称する身としてはすこぶる光栄な仕事。某国立大学の先生の研究室へ。1時間という貴重な時間、土木や都市計画、交通についてまったく素人にもわかりやすくとお願いして、バスが変わればまちが変わる、まちの中のバスが使いやすくなればまちが楽しくなる、というお話に耳を傾けた。
先生がバスの専門家になられた理由が、なるほど!だった。最初は違う研究をするつもりだったけれど、やりたいことは別の人が取り組んでいた。バスはまだ誰も手をつけていなかったので、じゃあやってみようかとなったと。そんな研究成り立つのかと周囲の反対はあったけれど、30年経ったいま、全国各地、世界各地のバスの事情に精通した存在となり、あちこちの自治体から引っ張りだこの超多忙な日々。そして今もなおコツコツと研究していらっしゃる。人のやらないことに特化する。それは、いばらの道かもしれないけれど、大切な選択だと思う。
人のやらないことへの想像力を、持ち続けたいと感じた帰り道。さあ、原稿原稿。
写真は、さての続きで、温野菜のブーケ。