京都の「おいしい」という名前のお店を取材させてもらった時、「おいしいは畑や田んぼでつくられる」ということばを店主の糸川さんから聞いて、すごくすごくすごーく納得した。ずっと思っていたことがことばになったような気がして、それだ!と思ったから。以来、私の軸になっている。糸川さんと田植えの話しになった。今は、人間の都合だけでどんどん早くなっているけれど、田植えは本来、入梅後の大安吉日におこなわれるものだった。そして稲刈りは、秋晴れの空の下で登熟させてから。いい話しだった。広く伝えたい、後世に伝えたいと思って、このページの原稿を書きました。『おいしいごはんの店〜自然派レストラン全国ガイド』より。