朝、仕事をはじめてしばらくしたら、FMからある曲が流れてきた。
それは、とてもとても懐かしい曲。高校3年の時に合唱コンクールでクラスのみんなと取り組んだものだった。クイズドレミファドンじゃないけれど、音3つですぐにその曲だとわかって、
予告なしに、懐かしい大切な人が訪ねてきて再会を果たしたみたいに、ぐっと熱いものが込み上げてきてしまった。不覚にも。
クラスで一番元気な女の子だったときちゃんが、「この曲やりたい」と譲らなかった。
オフコースの熱烈なファンで、その曲名は「生まれ来る子どもたちのために」。
当時はオフコースがわりと流行っていて、私は趣味じゃなかったけれど、すんなりと決まった。
でも、合唱用の楽譜がない。そこではりきったのは、割烹着が似合いそうな「何でも任せとき」ってタイプのえっちゃん。ピアノが得意で、あっという間に3部合唱の楽譜ができてきた。
毎朝の朝練、午後の練習、みんなで力合わせて、すっごくきれいにうたえるようになっていった。うたっていても(私は下手だけれど)、きれいなあと心から感動したっけな。
FMから聴こえてきた「生まれ来る子どもたちのために」はオフコースじゃなくて、カバーされたものだったけれど、すっと歌詞を思い出せた。あの頃の、ときちゃんの顔もえっちゃんがピアノを弾いている姿も。くっきりと思い出せた。数えてみてびっくり。25年前だ。
ぎゃー四半世紀ってことか!?
歌Lied♪の力ってすごい。
ごはんつくっていたら、台所の窓にコイツがはりついていた。かわいいと思うのは変だろうか。
コイツはヤモリで、玄関の水槽に飼っているのはイモリ。