公立の小中学校が夏休みに入って最初の日曜日の図書館。
新規登録の数の多さから察するに、初めてここの図書館に来ましたって人がいっぱいだった。親子連れが4人で来て、4人とも10冊ずつ借りてって、合計40冊って家族も多かった。夏休みの学校からのおすすめ本は、早く来なければなくなってしまうのだ。そんな中、かわいい少年がひとり。いつものようにカウンター前が一時的にバーゲン会場のように行列となって、波が引けた時、ぽつんとかわいい少年が残っていた。首から貸し出しカードをぶらさげて、にこにこしていた。「こんにちは」と声をかけると、「ずかんはどこにあるでしょうか」。はっきりとていねいなことばづかいで質問してくる。そして続けて「ぼく、きょうはじめてひとりでとしょかんへきたのです」と。はじめてのおつかい風。話しているうちに昆虫関係、特にクワガタのことを調べたいのだとわかって、案内する。そして図鑑の背表紙を眺め、「こんちゅう」「クワガタ」という文字にビビビッと感動したらしく「うわっすごーい」と。にこにこ顔がさらににこにこしてきた。
混んでいてひとりの利用者にかかりっきりにはなれないし、休憩時間もじゅんぐりにまわってくるので、かわいい少年がちゃんと本を借りたかどうかを見届けられなかったのが残念。
でもきっと、また来るなと思う。図書館に来て、「うわっすごーい」と感じたら、しめしめなのだ。
家族揃って来館して、親が、これもあれも読みなさいというのもあり。
まるで冒険に出るかのようにひとりで来て、自分の力で借りて行くのもあり。
いろんな人がやってくる公共図書館です。
写真は、昭和記念公園のいちょう並木。秋にはこれが黄色くなって、ぎんなんが落ちる。
見えないけれど左手にはサッカーができるグランドとフットサル場がある。