今年の読書週間のキャッチコピーは「しおりいらずの、一気読み」。いいなあ、一気読み。でも、なかなかできない、一気読み。今宵こそはと、一気読み。なかなかいいコピーだと思う。
雨の日の図書館の放課後タイムは、体力を持てあましたサッカー少年のたまり場と化す。児童コーナーのはしっこで、一応テーブルに本を並べて静かにカードゲームをしているのだが、だんだん物足りなくなってきて、話し始める。少年たちは「本のパラパラ一気見」が得意だし。じっとしていられなくて、次はかくれんぼ。図書館のかくれんぼは、おもしろいだろうなと思うが、立場上、やってはいけないことを言わなければならない。ごめんね、お楽しみのところ悪いけど、、、と、積極的に注意しに行く。
「ねーねー、せっかく図書館来てるんだから、本読んだらいいんじゃない?」→もう読んだよ、と威張る。「こらこら、かくれんぼしない」→無視してさっと逃げてかくれる。「声がね、だんだん大きくなってて、図書館中に響いているよ」→そんなことはない。どこに響いてるのさと開き直る。あきらかになめられている。でも、近づいて行くと、彼らは「また来た来た、、、」と小声で言い合い、一瞬静かになっていくから、かわいいもんだ。昨日は、はではでゲームシャツ着た少年が「ガムあげようか〜?」と絡んできた。少年、私にガムKaugummiを差し出す。それが、なんとあのガム!よ。 ひとつ引く抜くとバネで手をバシッて挟んで痛い、意地悪ガム。懐かしい〜。瞬時に、あのガム!と見破ってやった。「そんな痛いガムはいりません」。「えー何で知ってんのさ?」「私が君たちの年くらいの頃にも流行りました。そんなガムはもう古いのです」。少年一同「え〜〜〜っうそ〜〜〜〜」。なんと奴らは、今この時代にあのバッチンガムが誕生したと思っていたのだった。少年たち、以降私に笑顔を向けるようになったのさ。あー、少年はかわいい。ヤングアダルトコーナーのサッカーの本のところだけは、忙しくても最優先にきれいに整理している私としては、本も手に取ってほしいけど、サッカーしたいよね。ボール蹴りたいよね。早く晴れるといいね。
寒天&アイスクリーム。今、こういう気分。つるんととろけてねむりたい。あっ、だめだめ、ねむっちゃ読めない。