サッカー男のインターハイ予選の勝利を見届けた後、ネタ探しもかねてお茶の水界隈へ。東京に暮らしてもうすぐ20年になるけれど、まだまだ行ってないところがたくさんある。湯島聖堂、神田明神、ニコライ聖堂などをめぐる散歩をしてみた。聖橋にて、中央線と総武線と地下鉄丸ノ内線の線路が交差するようすをしばし眺める。映画『珈琲時光』を思い出す。ホームに立っているだけじゃ見えない風景。外から見てはじめてわかる駅のようす。駅だけじゃなくって、中にいちゃわからないことがたくさんあるもの。聖橋は、湯島聖堂とニコライ聖堂を行き来するためにかけられた橋だそう。
オーガニックショップのガイヤさんの3階の本屋さんにも立ち寄る。『東京玄米ごはん』は上がってすぐの一番いい席にどーんと平積み!よしよし。うれしかったので、散歩に役立ちそうな本を購入。『散歩が楽しくなる樹の蘊蓄』。歩きながら知りたいなあと思った街路樹について書いてある。ついでに1階でイチジクがぎっしり入ったクッキーを買って歩きながら食べる。
おのぼりさんになって、風景写真をたくさん撮影した。
そのたくさんの中からのこれはお気に入りの一枚。古い古い電気屋さんの小さな看板。午後3時。少し夕方の風になってきて、2階に住んでいるおばあちゃんが窓をしめようとしていた。
駅に戻ったら、帽子屋さんのKさんが駅前でビラを配って署名活動中。駅前にできようとしている2棟ビルが100mを超える計画なので、もっと低層にして、環境や景観を考えてほしいと訴えている。もちろん同感。ほとんど本能のように「Kさん、少しだけ手伝わせて」とビラの束を手にしていた。一日、東京の古い建物をたくさん見てみた。新しいものはもういらないなあ、そんな気持ちがめきめきとこみ上げてくる。空はたくさん見えたほうがいい。