はちきれんばかりのお腹を抱えた妊婦さんが返却カウンターに。思わず「もうすぐ産まれそうですね」と言ってしまった。そんなプライベートに触れてはいけないと思いつつ、今にも出てきそうなお腹を目の当たりにして、つい言ってしまったのだ。
ヤンママ(今はもうあまり使わないねえ)の妊婦さん! 「そうなんです。今日が予定日なんです」と。予定日に、大量の重い本を抱えて、健康的でたいへんよろしいと思う。しばらくして、小さい絵本のコーナーでしゃがみこんで本を探しているから、その体勢、ここに産み落とす気があるんじゃないかと心配になり、大丈夫ですか?と声をかけてみた。「ぜーんぜん大丈夫です」「何かあったら言ってくださいね」
「ありがとうございます。上ふたりは予定より早かったんですけど、今度は遅れそうなんです。実は、土曜日に上の子のはじめての運動会があって、行きたいって思っているんですね。だから、もしかしてそれを知ってて出て来ないのかもしれないなって。不思議なんですよー」と心開いて話してくれた。聞きながら、なんかすごくいい話しを聞いているようで、じーんとしてしまった。「いい話しですね。運動会見れたらいいですね」。といいつつ、目頭が熱くなった。涙腺の感度が、最近特にいかれております。
写真は、すぐれもののあったかい番茶。寒い季節が時においしい。こちらもすぐれものの『理科年表』。先日も図書館で「1年を通じて一番気温が低い場所はどこですか」との質問に、ばっちり回答。