探している本があって、うちから一番近くの図書館にあることがネット検索で判明して、朝一番に電話して取り置いてもらった。うちから一番近くの図書館では今書架にある本もネットで予約できるだが、予約subskribierenを入れた場合「用意できた」とメールが来るのが翌日朝になるので、予約入れずに取りに行くのが一番スムーズな流れなのだ。探している本を、最短で手にできて、満足して図書館を出たのだが、自動ドアが開いて外へ出たとたん、一気に気分が悪くなった。正面玄関すぐ脇でたばこを吸っている男(20代)がいたのだ。どぎつい色の清涼飲料水が入ったペットボトルを持った手に、火のついたたばこを持っていた。ペットボトルを上げ下げすると、当然火のついたたばこも上がったり下がったりする。危ない。飲み終わるとぷかぷか吸って煙をばらまく。臭い。思わずギギッと睨みつけて遠巻きにそこを通ったのだが、待てよ、ここは子どもたちだって通る出入り口だ。君はいけないことをしている!と、めきめき怒りが沸き上がり、とっさに「ここでたばこを吸ってはいけないと思います」と声を出していた。わりと優しい言い方になった。
そしたら、たばこ男、あごで噴水のまわりでたばこを吸っている男ふたりを指した。あいつらにも注意しろよ、という意味とみたが、男はそれを声には出さずに、噴水の方へ移動した。噴水まわりももちろん禁煙地帯。そこにいて吸っているあいつらにも注意したかったが、マナーのないたばこ軍団にこれ以上エネルギーを使うのはもったいない。やめやめー。その後駅へと向かったのだが、道中も歩きたばこがいて、流れけむりにうんざり。煙だけでなく、灰までも後ろに飛んできた。
近くの庭で咲き始めたキンモクセイ。少し失敬して、枝束ねてお祓い棒を作って、マナーのないたばこ軍団を、シッシッシッーと一掃したい。