今朝、食器の洗いものをしている時に、ふと母のことばを思い出した。
洗いもの時間は、手を動かしていても頭が暇だからか、あれこれとものを考えさせてくれる。母のことばというのは、私が中学生のころから、何度か言われたことばで、そのことばの大きさに、今朝気づいたのだった。
大阪で生まれ育った母は、他の土地を知らない。でも、若い頃は登山家で旅好きだったし、もしもチャンスがあったなら、どこか違う土地で生きるのも悪くないと思っていたはず。そんな母が、娘の私に、こう言ったのだ。
「どっか、遠いところへ行きや。北海道とか、ずっと遠くへ行き」
母は私に「自由に生きなさい」ってささやいてくれていたんだ、「大きくはばたきなさい」って背中を押していてくれていたんだって、やっと気づいた。
そしたら、お皿が、ぜんぜん見えなくなってきて、なんてこった。
タオルで顔を拭った。
そう言えば、節分の2月3日は、母と父の結婚記念日だった。タオルで顔を拭った後に、ピンときた。
写真は昨日の朝。