雨の日曜日。が、1日室内にいたから、雨知らずの日曜日。なぜかというと、製本教室参加の日曜日だったから。朝から夜までなんと10時間も!座布団の上〜。基礎の基礎、製本とは本の構造とはいう超入門編だったので、私にはぴったり。図書室で製本や補修の仕事があるというのが直接的な動機だけど、へんてこな冊子をつくったり、紙や布を見たり買ったりするのが好きだし、ピンと来るものがあって、習ってみようっと思ったのだった。
「開いたり閉じたりしやすくて壊れない本をつくることが大切」と、T先生。今は糸を使わない製本が主流で、その技術も昔と違って発達しているので頭ごなしにダメとは言わないが、糸を使うことを大切にしていらっしゃる。針に糸を通して「紙を縫う」という非日常は、もうそれだけでにわか職人気分。1日をたっぷり使った超ハードスケジュールで、最後におまけでやった折り紙でつくる豆本もあわせたら、なんと10種類もの本をつくったことになる。ふへ〜〜〜っ。
印象的だったのは、和本は、洋本よりもシンプルなつくりで、製本過程でゴミがでない。のりもあまり使わない。基礎となる綴じは和紙で手づくりした「こより」で、糸は100年でだめになるが、紙は1000年もつ。耐久性に優れるのも和本なのだ。私は綴じ方の違いで、和と洋があるのかと思っていたら、和本というのは「和紙」を使っているもののことだそうな。中国伝来かと思うが、製本については朝鮮の技術だというもの興味深かった。
T先生の手習いを受けた私がすべきことは、道具を買いに水道橋の製本道具専門店へ道具の調達に行くこと。この机の上を、ときどき製本工房にするのだよ〜〜。
1番上の写真は、準備されていた道具たちと1日乗っかった座布団。2番目の写真は、洋本製作中。3番目はジャバラ〜の本、4番目は折り紙の豆本。私が唯一得意な作業は、針に糸通し〜。